2010年6月26日土曜日

#66 Electric Counterpoint: III. Fast (Röyksopp True To Original Edit)/Steve Reich

[Steve Reich]

[Pat Metheny]

[Röyksopp]

[Reich: Different Trains, Electric Counterpoint / Kronos Quartet, Pat Metheny]




◆Electric Counterpoint: III. Fast (Röyksopp True To Original Edit)/Steve Reich

Label:?
Country:?
Released:2010?
Style:Balearic
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冷静と情熱のあいだ...


巨匠Steve Reichは60年代に入って「ミニマリズム」という手法をアカデミックに持ち込んだ、いわゆるところの実験音楽家。
そう、今どき色々な分野に定着している「単一のパターン(の繰り返し/変化)」というやつだ。ハウス、テクノだってその遠いご先祖にはこの人の諸作品が並ぶ。確かに普通のポップミュージックのようには聴こえないかもしれない。でもスーツを着込んで固いシートにしゃっちょこばって座っている必要も無い、彼が作るのはそんな音楽だ。人力リピートの作り出す、不思議なグルーブを持った音楽。クラシックという土壌に育ったライヒはそれでいて自在だ。

ということで彼がこちらも巨匠中の巨匠Pat Methenyと共作した『Electric Counterpoint』。
ギターによって個々のフレーズが段々と積み重ねられて、一つの曲を作り上げ、出来上がったように見える曲は繰り返されるフレーズのわずかな変化で表情を変える。3部構成、特にラストは印象に残る。このフレーズはアンビエント・テクノの王様、the Orbの手で、「Little Fluffy Clouds」 という稀代の名曲に生まれ変ることになる、オリジナルの”静謐な熱”、とでもいうような手触りはやはり代え難い。

そしてこの曲をRoyksoppがエディット、
原曲を徐々に徐々に上げていき、後半のぞくぞくする程にエッジの効いた、
ドリルのようなエフェクト気持ちいい。


何も難しいことは無い。
僕たちは今ここにあるクラシックを、聴こう。




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